デイヴィットとレスリー・ロバートソン夫妻が情熱をつぎ込んでいる110acres(44ha)の小規模ワイナリー。これまで20年以上にわたって、無農薬農業を実践し、成功を収めてきた。1984年から収穫を開始、年間5万本の高品質ワインを生産し、そのうち10%が輸出されている。
シスル・ヒルの海外での成功は、ワインの品質はもちろん、ワイナリーが、"有機栽培・A級"ライセンスをオーストラリア持続農法協会から認定されていることも大きな要因となっている。
シスル・ヒルの葡萄を害虫から守るのは、稀有な、非常に基本的な自然農法で、害虫の天敵を畑に呼び込んで退治する方法である。
この"天敵プロジェクト"は、約3000本の植林、獣道や自然保護区域の設置等により、野鳥・蛙・クモ・蜂・とかげ等をワイナリー全般に棲息させる。
また、菌を媒介とした疫害を防ぐには、硫黄とボルドー液の混合液を散布。
今は亡きデヴィットは次のように語っていた。
「薬は良い虫も悪い虫も全部無差別に殺してしまう。勿論うちのやり方のほうがずっと手間ひまかかる。しかし全て実りのある手間だ」
所在地 : オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州 マッジー地区
栽培品種 :カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネ、リースリング
葡萄栽培:有機栽培
Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)、Pinot Noir(ピノ・ノワール) |
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